証取法と金商法

（金融商品取引法と証券取引法の相違点は？）
Ｑ01．金融商品取引法は、証券取引法を改正した法律だと言いますが、簡単に言うと、証券取引法とどこが違うのですか？

Ａ01．金融商品取引法と証券取引法の違いは、大きく分けると次の５つです。

○　金融商品取引法は証券取引法に、金融先物取引法、投資顧問業法、抵当証券法、信託業法の一部、投資信託・投資法人法の一部が追加されたことから、業態横断的な法律となったこと。

○　金融商品取引法で、匿名組合契約の匿名組合員の権利など組合契約に基づく権利が、集団投資スキーム持分と呼ばれる「有価証券」に指定されたこと。

○　金融商品取引法で、特定投資家と一般投資家という投資家区分（プロ・アマ区分）が設けられ、一律の規制を当てはめることをやめ規制の柔軟化（柔構造化）が導入されたこと。

○　金融商品取引法で、四半期報告書、内部統制報告書、確認書が設けられ、企業開示の充実が図られたこと。

○　金融商品取引法で、広告規制、契約締結前の書面の交付義務、契約締結時の書面の交付義務など、投資者保護を徹底するために、業者規制が厳格化されたこと。